愛し*愛しの旦那サマ。


「塚本?」

「はい。塚本……」

「何て?」

「いつものお誘いだったようです……」


もうっ!

せっかく昼間からの臣くんとの薔薇色タイムだったのに~っ!


で。

臣くんは、というと、リビングに置いてあるパソコンを立ち上げ始め、とてもじゃないけど先ほどの続きをしてくれる雰囲気でもない。


「臣くん……」

「何だよ」

「さ、さっきの続きは……」

「また帰った時に気が向いたら」

「……」


塚本……No.2降格でも、油断ならぬ……

そして、

許すまじ……


そんな感じで、臣くんが父に連れ出される予定になってしまったので、結局ショッピングモールぶらぶらは本日は取りやめになり、夕方、臣くんは父との待ち合わせ場所へと出かけていってしまったのだ。




そして、問題はここから―…


臣くんが出かけ、ひとり寂しく残り物の冷凍ご飯でチャーハンでも作ろうかと考えていると、


ピンポーン―…


と、インターフォンが鳴った。


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