愛し*愛しの旦那サマ。


「もう寝た?」

「……寝た」

「そっかー…、って起きてるじゃん」


思わずノリ突っ込みしちゃう私。


「臣くん、臣くん」

「―…なんだよ」


おっと、また声にトゲが出てきた。


「今日も臣くんはカッコいいね」

「……今日もお前はウザイね」


臣くんが私についての感想をのべてくれた。嬉しい。うふふ。



「臣くん、おみ……」



そうまた私が呼ぼうとすると、臣くんは大きな溜め息をついて、



「腕枕してやるから、もう黙って寝ろ」



と、腕を私の頭のところに。


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