愛し*愛しの旦那サマ。


お洒落なダイニングバーの個室につくと、すぐに相手の男達もやってきた。

けど、三人しか男はいない。


「ひとり遅れて来るから、ごめんね~」


と男チームの一人が言ったけど、その日の目的は酒だったので、一人遅れてこようが何だろうが、どうでも良いという気持ち。

どうでもいいけど、どんなメンズが参加してるのかは一応見とく。

理沙子の知り合いというメンズはルックスも良く、ノリも良い。

他の二人も、爽やか系のイケメンと体育会系のイケメン。

理沙子の言う通り、確かにみんな学歴バッチリで、ルックスも合格点。

けど、一日前、元カレのLIVE浮気を見てしまった私はダーク幸代になっていて、やっぱり男よりも酒だった。

他の女子二人が、キャピキャピと男達と会話を繰り広げる中、私は生ビールから始まって、カクテル、ワイン、焼酎、日本酒とかなりとばしていた。

そんな私を理沙子が止めようとしたけど、ダーク幸代は止まらずに酒を飲みまくった。


「ねぇ、もうひとりの人はまだ来ないの?」


そんな理沙子の言葉に、だいぶ酔いがまわってきた私は、


ほへ~そう言えば、もうひとり来るとか言ってたナァ~

これ漫画やドラマだととんでもない上物が来ちゃうパターンだべ~


なんて思って、とっくりとおちょこを両手にホワホワとした気分でいた。


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