愛し*愛しの旦那サマ。

だ、大福……

そう言えば、塚本も私の顔見て大福とか言ってたな。

つぶあん?こしあん?いちご?

いやいや、そうじゃなくて……


「……幸代です」

「知ってる」

「寝てるかと思った……」

「起きてるよ」

「寝ないの?」

「寝てもいいの?」

「……」


そのポーカーフェイスの裏に意地悪な臣くんの顔が潜んでる。


「―…臣くん」

「何?」

「大福、食べたいの?」

「うん」

「臣くん、甘いのダメでしょ」

「幸代大福なら食べてやる」


ほっぺた。

みみたぶ。

首筋。

胸―…


臣くんの唇が、かぷり、かぷり、と私の色んな場所を甘く噛んでいく。


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