しゃぼんだま
 幼稚園児や小学生の自己紹介だ。
サキは机に伏せた。
すると隣のケンタがちょっかいをだしてくる。
お前は幼稚園児以下かッ!
そう思いながら無視をしていた。
「やめてあげれば?!」
誰??
サキは伏せたまま思った。
顔をあげるとサキの斜め前の人だった。
その人の名前は、『舞上弘人』だった。
「舞上君?あ…ありがとう!」
「別にいーよ★ってかヒロトでいーよ!」
「え?あ、うん。わかった。」
なんか不思議な人だ。
人を引き付けるなにかをもっているような人。
でも、サキはなんとなく苦手だ。
 「担任の話しつまんなくない?」
?!?!
またヒロトだ。
「あ、うん!つまんない…」
「だよねぇ〜。」
サキは話しを途中で終わらせてしまった。
会話は普通だけどヒロトと話してたら気が狂いそうだったから。
仕方なく担任の話しを聞くことにした。
でもサキには話しと言うより子守唄にしか聞こえない。
入学式で少しねていたので眠気が残っていた。
…………
キーンコーンカーンコーンキーンコーンカーンコーン…
 チャイムがなった。
 挨拶をしてみんな帰り始めた。
 「サ〜キッ★起きろよ〜!」
「ん〜…まだ眠い…ってかあんた誰?」
「サキちゃんひどいね〜。ヒロトだよ!」
「ヒ…ロ…ト…? げッ!!ヒロト?!?!」
「うん♪」
「あ…ありがとう《汗」
「いやいやっ★」
「ってかその手どけて…」
 ヒロトはサキの首元に置いていた手をどけた。
 「サキの寝顔みちゃったヵら〜♪」
 「え〜!!まぢ!?!?最低《泣」
 「サキが無防備だからだよ《笑」
 「そぉですねッ。サキもうかえるねぇ!」
 少しムっとしながらユウに会うため4組に向かった。
「ユウ〜!!帰ろォ★」
「あぁ★サキ〜会いたかったよ《泣」
サキとユウは帰り始めた。
担任の話しや新しい友達の話しなどをして帰った。
でもヒロトの事は話さなかった。
なんとなく話したくなかった。
サキは、家に着くとすぐに部屋にいった。
ベットに寝転びケータイを開く。
メールが来ていた。
タクトから
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