不謹慎ラブソング

「最近、疲れてるんじゃない?」


いつも部活を長引かせる先輩が、そんなことを言ってきた。一瞬、憎まれ口を叩きそうになり、慌てて抑える。


「そんなこと、ありません。」


そう呟きながら先輩に歩調を合わせるつもりもなく、改札を抜けた。


正直、先輩のことが鬱陶しかった。
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