【番外編】ロマンティックに抱きしめて。~ドキドキを貴方へ~
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「く~みぃ~。」
「…。」
「なぁ~、くみったら~。」
「…。」
「ふ~ん。そう…。また”お仕置き”された…
「あぁぁぁあああ!な、何!?」
ズキズキと痛む腰を撫でながら、私は慌ててその主に視線を向けた。
ハンドルを片手に、クスクスと笑う先生。
あの後、
『…よく出来ました。』
その言葉だけを耳に残し、その後の記憶が残らなかった。
というのも、その原因は目の前にいる”先生”以外の誰でも無いんだけど。
少し休んで体力が回復した私が、『人ん家でっ!!』と声を上げて怒ったのは言うまでも無い。
その後、急いで帰宅した私達。
リサにはきちんと謝罪のメールを送ったけれど…。大丈夫だったかな?あの二人。
「いやぁ。くみのサンタ姿、ほんとセクシーだったなぁ。」
「~~~~~!!?よ、喜んでくれたなら…良かった。」
そんな私を気にも留めず何やら嬉しそうな先生。
満足そうな横顔を眺め、徐々に感じていたはずの苛々が消えてしまう自分に呆れてしまう。
…だけど。
先生がね、エッチの後に言ってくれた言葉。
私、ちゃんと覚えているの。
『今日のくみ、いつもと違って凄くドキドキした。俺の為にしてくれたんだよな?…ありがとう。』
そう言ってギュッと抱きしめてくれた先生。
先生が…私に…。
一つ願いが叶った事に、嬉しさが止まらなくて。
「なぁに、ニタニタしてんだ?」
「ふふふ。内緒。」
相手をドキドキさせたいなんて。
本当に些細な事なのかもしれない。
けれど、その”些細な事”が
私にとって、”大きな自信”に変わる事。
それは…まだ内緒♪
~ドキドキを貴方へ~END
