オフィスの甘い獣(ケダモノ)
「副社長…」



エレベーターホールで俺と和が揉めていると佑月が姿を現した。




「!?貴方が…もしかして…副社長の双子の…」



「…俺は伊澤和…君の言う通り…臣とは双子の兄弟…臣が兄で俺が弟だ」



「私は神宮寺副社長の秘書の細谷佑月です…」



二人して初対面のような挨拶を交わす。





「…鈍いぞ…佑月…和は…お前に会ってるぞ」




「臣っ!!?」




「…俺は和に少しだけ…副社長の振りを頼んだ…」



「副社長の振り?」








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