オフィスの甘い獣(ケダモノ)
相手チームも揃って、立脇さんたちは試合前のウォーミングアップで身体を動かす。



サッカーのコートと違いフットサルコートは小さい。



私はコートの外で立脇さんたちの姿を眺めるだけ。



「これ…着といて…細谷さん」



「えっ、あ…ありがとう…」



立脇さんは着ていたベンチコートを私に着せた。


彼の温もりに身体は包まれる。



「…何か…大きな誤解されたみたいだけど…ゴメン…」




立脇さんは謝ってくれたけど…

誤解されても彼の表情は何処か嬉しいそうで。


私をこの場所に連れて行けば…こうなるコトは彼の範疇だったと思う。


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