オフィスの甘い獣(ケダモノ)
二人の社長の別れ、和さんと駅に向かって歩いた。



「…立脇も俺が見る中では一番、有能な後輩。起業したけど…軌道に乗るまでは苦労の連続。そんな時…俺の会社に来たのが立脇だった」



濱部社長は言うように立脇さんも『星凛堂』の中では有能な社員だったんだ。



「…立脇もあのまま『星凛堂』に居れば…係長クラスだな…若手にしては早い出世だ」



「・・・」



「でも…立脇がどんなに有能でも…俺は佑月を渡す気ないから…」



「和…さん?」




「立脇にはビジネスの上で世話になっているけど…佑月だけは譲れない…」








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