オフィスの甘い獣(ケダモノ)
【9】 溺れるキス♥

佑月side~

時刻も12時近くなっていた。


副社長は椅子に座って…置かれた書類にひたすら目を通す事務作業をこなす。



私はパソコンの社内メールのフォルダを開いてメールをチェックしていた。



あ…そう言えばーーー・・・



私は上着のポケットに入れた名刺に気づいた。



ポケットを探って名刺を手にする。



少しだけ折れ曲がった名刺。




「それは何?」



副社長が私のデスクに視線を向けた。




「昨日…部屋で落とした副社長の名刺です」



「名刺?」







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