オフィスの甘い獣(ケダモノ)
私は腰を上げて副社長のデスクに駆け寄った。




「これです」


「あ~ありがとう…」



「…副社長の知り合いですか?」




「あ…まぁ~そろそろ…昼だし…一緒にランチ食べよう…細谷」



「あ、はい…」



私は副社長の誘いに乗り、一緒にエレベーターホールに急ぐ。


目の前のエレベーターの扉が開いた。


私は先に乗り込んで逆三角形のボタンを押す。




食堂は2階フロア。



電光の階数表示を見ながらタイミングを待つ。



乗り込む者は誰もおらず…そのまま金属の箱は私たちだけを乗せ、2階フロアに到着した。


私はボタンを操作して…先に副社長を通す。







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