もう一度愛してくれますか?
「明後日、終業式だねー」


「おう。クリスマスだな。」


「うん!ちゃんと、プレゼント用意したからねっ?」


「俺も。」


真城が私に選んでくれたプレゼントかぁー…


なんだろう


楽しみだな♪


ちなみに私はおそろいのキーホルダーを手作りした。


こうみえても、手芸は得意だからね!


…小6からずっと1人で暮らして来たからもあるけど。


うち、親いないから。


「美月の家着いたぞ?」


「…え…あ、うん!」


やばっ、ボーっとしてた。


私の顔を体をかがめて覗きこんでくる真城。


「何?悩み事?相談のるよ?」


「え?やだな、そんなんじゃないよ。」


「そ!なら、よかった。じゃ、俺はここで。」


くるっと方向を変えて、来た道を戻ろうとする真城の腕を、私はいつの間にか掴んで止めていた。


「ん?どーした?」


足を止め、ちゃんと私の顔を見て話してくれる。


「…あの…たまには、家に寄って行かない?」


「…え?いいのか?」


「…うん。」


「…?じゃ、遠慮なくー。」


そーいや、真城、私の家には入ったことがないんだったっけ?


じゃ、初めてだ!


真城の顔が嬉しそうに笑っているから、私の顔も自然と笑顔になった。


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