もう一度愛してくれますか?
~楓華side~


ガラスを挟んだ先では美月が汗を流して必死に自分と戦っている。


楓華はただ嘘をついて…ただ見守るぐらいしか出来ないのに。



目の前の友達は、前に向かって進んでいる。



「森咲。」



「…あ、優羽くん。」



「…美月頑張ってるな」



「うん。自分が何も出来なくて悔しいよ…」



「…そだな。せめて、汗ふいてやりたい。」



「邪魔しちゃ悪いもんね…」



「ああ…」



楓華も優羽君も思っていることは一緒。



“ただ、美月を守りたい”



美月、つよいから…自分がすっごく情けなく…小さく感じるよ。



何度も何度も倒れる美月。



その度に歯をくいしばって物に掴まって立ち上がる。



その姿が凛々しくて…輝いていて…



でも、寂しげで…悲しそうだった。



「やっぱり…美月は一之瀬くんを待っているよね…」



「そう…だろうな。どこか寂しげな表情を見せる…」



「本人は気にしてないフリして…」



「美月は強がってるだけで、心の中では叫んでるよ。」



「うん…他人の事ばっかで…自分はほったらかしだから…」



「ああ…。美月の優しさだ」



…優しすぎるんだよ、美月は。



本当は気付いているんでしょ?



私達が一之瀬くんについて隠しごとをしていること。



でも、気付いてないフリをしている。



本当はすっごく悩んでいるんでしょ?



一之瀬くんがどうしているのかって。



ごめんね…



一生懸命戦ってる美月と、怖くて逃げている楓華。



美月のその強い心が楓華は



すっごくすっごく…うらやましいです。





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