御劔 光の風3
少し離れた渡り廊下に繋がる場所から声の主を見つけることができた。
カルサの名を呼んで立っていたのは貴未、そして横には彼と行動を共にしていたと日向がいた。
「貴未!日向か!」
仲間の無事の帰還に喜びの声を上げたが、貴未たちの表情は相反して違う。
真っすぐ向けられた貴未の目は怒りにも似ていたのだ。
その瞬間、カルサの胸に抵抗無く下りてきたものがあった。
貴未は知ってしまった、カルサはそう悟り言葉を失ったのだ。
こうならない筈がないと何度も言い聞かせて分かっていたつもりが準備不足だったらしい。
自分の甘さに苦笑いをするしかなかった。
しかし受け入れると覚悟はしていたのだ、すぐに気持ちを切り替えると止めていた足を再び動かして少しずつ貴未たちの方に近付いていった。
「よく無事に戻ったな、お疲れさん。」
「カルサ、話がある。」
平常心を取り戻したカルサの声に貴未は多少の怒りを交えて答える。
そんな反応が返ってきてもカルサは何事もなかったように頷いた。
カルサの名を呼んで立っていたのは貴未、そして横には彼と行動を共にしていたと日向がいた。
「貴未!日向か!」
仲間の無事の帰還に喜びの声を上げたが、貴未たちの表情は相反して違う。
真っすぐ向けられた貴未の目は怒りにも似ていたのだ。
その瞬間、カルサの胸に抵抗無く下りてきたものがあった。
貴未は知ってしまった、カルサはそう悟り言葉を失ったのだ。
こうならない筈がないと何度も言い聞かせて分かっていたつもりが準備不足だったらしい。
自分の甘さに苦笑いをするしかなかった。
しかし受け入れると覚悟はしていたのだ、すぐに気持ちを切り替えると止めていた足を再び動かして少しずつ貴未たちの方に近付いていった。
「よく無事に戻ったな、お疲れさん。」
「カルサ、話がある。」
平常心を取り戻したカルサの声に貴未は多少の怒りを交えて答える。
そんな反応が返ってきてもカルサは何事もなかったように頷いた。