ツンデレくんをくれ!
中出の家はマンションの一室たった。
八階建ての五階まで上がり、真ん中寄りの部屋に入った。
「お邪魔しまーす」
「お邪魔されます」
「いちいちムカつくな、中出」
中出の部屋は、まあ、予想通りというか、そうだろなという感じだった。
ベッド、学習机、本棚が揃っていて、殺風景な印象だった。
あたしはカーペットの床に座って、袋から食べ物を出した。
「ご飯食べます」
「俺の許可取れよ」
「いただきまーす」
「聞いてねえし……」
腹減ってんだよ。
おにぎりの袋を剥いてかぶりつく。
「んまっ」
やっぱり腹が減った時の辛子明太子おにぎりは格別だ。
中出が手を伸ばしてシュークリームを手に取った。
「じゃ、もらうわ」
「どうぞ」
カフェオレを飲みながらシュークリームにかぶりつく中出をおかずに、あたしは二つ目の明太子おにぎりを手に取った。
例によって、唇を舌で舐めとる姿から目が離せなくて困るけど。
しかも今日は眼鏡だから、なんだか色気みたいなものが普段の五倍増しで放たれている気がする。
八階建ての五階まで上がり、真ん中寄りの部屋に入った。
「お邪魔しまーす」
「お邪魔されます」
「いちいちムカつくな、中出」
中出の部屋は、まあ、予想通りというか、そうだろなという感じだった。
ベッド、学習机、本棚が揃っていて、殺風景な印象だった。
あたしはカーペットの床に座って、袋から食べ物を出した。
「ご飯食べます」
「俺の許可取れよ」
「いただきまーす」
「聞いてねえし……」
腹減ってんだよ。
おにぎりの袋を剥いてかぶりつく。
「んまっ」
やっぱり腹が減った時の辛子明太子おにぎりは格別だ。
中出が手を伸ばしてシュークリームを手に取った。
「じゃ、もらうわ」
「どうぞ」
カフェオレを飲みながらシュークリームにかぶりつく中出をおかずに、あたしは二つ目の明太子おにぎりを手に取った。
例によって、唇を舌で舐めとる姿から目が離せなくて困るけど。
しかも今日は眼鏡だから、なんだか色気みたいなものが普段の五倍増しで放たれている気がする。