凪とスウェル
「い、いやーーーーー!」
あたしの甲高い声が、家中に響き渡る。
ガラッと脱衣場の扉が開き、おばあちゃんと母さんが駆けつけて来た。
「どうしたんねぇ」
「だって、だって…この頭。
まるで昆布みたいなんだもの」
そう言って、うわーんと泣いた。
「すず、そんなことないって」
「綺麗に染まっとるよ。
やっぱり日本人は黒髪じゃ」
ダサい。
ダサ過ぎる。
これじゃあタダの真面目ちゃんじゃん。
東京の友達に会ったら、何て言われるか……。
思わず、はぁと長いため息をついた。
引越し早々最悪なことばっか。
いやだ、こんなとこ。
高校卒業したら、さっさと東京に戻ってやるーーー!
あたしの甲高い声が、家中に響き渡る。
ガラッと脱衣場の扉が開き、おばあちゃんと母さんが駆けつけて来た。
「どうしたんねぇ」
「だって、だって…この頭。
まるで昆布みたいなんだもの」
そう言って、うわーんと泣いた。
「すず、そんなことないって」
「綺麗に染まっとるよ。
やっぱり日本人は黒髪じゃ」
ダサい。
ダサ過ぎる。
これじゃあタダの真面目ちゃんじゃん。
東京の友達に会ったら、何て言われるか……。
思わず、はぁと長いため息をついた。
引越し早々最悪なことばっか。
いやだ、こんなとこ。
高校卒業したら、さっさと東京に戻ってやるーーー!