凪とスウェル
「うわーーーー!」


凄まじい叫び声を上げる隆治。


あたしはその声を横で聞きながら、心の中で笑っていた。


遠心力や重力がかかり、身体のあちこちがちょっぴり痛いけど、やっぱり絶叫系って楽しい。


「えー、まだあるのかよー」


隆治は早く終わって欲しくてたまらない様子だ。


あと何回か怖いポイントを通過すると、ようやくジェットコースターはスピードを緩めて止まった。


ゼーゼー言いながら、降りる隆治。


あまりに連続で乗り過ぎたかな?


ちょっとかわいそうになったので、あたしは隆治をお茶に誘った。


カフェテラスで、あたしと隆治はジュースを飲み、しばらくそこで汗が引くのを待った。


「それにしても、千春ちゃん遅いねー。

もう出発してるかなあ?」


そう思いながらスマホを覗いていると、突然着信音が鳴った。


「あ、千春ちゃんからだ」


「えっ?なんて書いてある?」


隆治に言われて急いでメールを開く。


そこに書かれていた文字に、ギョッと目を見開いた。

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