凪とスウェル
「お前だよな?間違いなく…」


右京君の問いに、あたしはコクリ頷いた。


遠くからではあるけれど、全身がきちんと入った画像だ。


あたしは携帯を耳につけたまま、噴水の前に呆然として座っている。


「悪いと思ったけど、ここに来る途中、画像の保存先も見てみたんだ。

そうしたら…。

これと似たような画像が、何枚も入ってたよ。

結構長い時間、この場所にいたんだと思う…。

多分、お前が帰るまで」


そんな…。


「メールボックスも、お前とのやりとりだけが残ってた。

ご丁寧に保護までしてあったよ…」


隆治…。


「今から言うことは、お前にとって酷な話だろうけど。

それでも聞いて欲しい。

隆治に何があったのか…」


「大丈夫。

覚悟は出来てる」


あたしがそう言うと、右京君はゆっくり話し始めた。
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