凪とスウェル
隆治は泊まってもいいけど、さすがにサエを泊めるわけにはいかなくて。
向こうの親も心配するから、そろそろサエを帰さないとなって話してたんだ。
俺、その日ちょっと風邪気味で。
鼻水が少し出る程度だったんだけど。
でも外は寒いし、サエを送るのが少しおっくうで。
隆治に頼んだんだ。
サエを送ってくれないかって。
隆治は快く引き受けてくれて。
俺、隆治に自分のバイクの鍵を渡したんだ。
深く考えもせずに…。
二人が出発して20分ほど経って、サエからメールが入った。
『無事、家に着いたよ』って。
とりあえずホッとした俺は、温かいものでも飲もうかとキッチンへ向かった。
両親がリビングでテレビを観てたから、俺も紅茶を飲みながら一緒に観ていたら。
俺の携帯に、隆治から電話が入ったんだ。
どうしたのかな?思って電話に出たら。
開口一番言われた言葉に、目の前が真っ暗になった。
携帯を持つ手は冷たくなって、風邪気味の身体が急激に寒気を帯びた。
隆治は力の無い声で、こう言ったんだ…。
バイクで人を跳ねたって…。
向こうの親も心配するから、そろそろサエを帰さないとなって話してたんだ。
俺、その日ちょっと風邪気味で。
鼻水が少し出る程度だったんだけど。
でも外は寒いし、サエを送るのが少しおっくうで。
隆治に頼んだんだ。
サエを送ってくれないかって。
隆治は快く引き受けてくれて。
俺、隆治に自分のバイクの鍵を渡したんだ。
深く考えもせずに…。
二人が出発して20分ほど経って、サエからメールが入った。
『無事、家に着いたよ』って。
とりあえずホッとした俺は、温かいものでも飲もうかとキッチンへ向かった。
両親がリビングでテレビを観てたから、俺も紅茶を飲みながら一緒に観ていたら。
俺の携帯に、隆治から電話が入ったんだ。
どうしたのかな?思って電話に出たら。
開口一番言われた言葉に、目の前が真っ暗になった。
携帯を持つ手は冷たくなって、風邪気味の身体が急激に寒気を帯びた。
隆治は力の無い声で、こう言ったんだ…。
バイクで人を跳ねたって…。