凪とスウェル
意外な人との
その日は水曜で休みだったけど。


なんだか一日中、魂が抜けたみたいだった。


それでも溜まった一週間分の洗濯物を片付けた。


普段は干せない布団をベランダに干したり、これまた休みの日にしか出来ないトイレと風呂の掃除もした。


昼は適当に作ったご飯を食べて、夜は近所の食堂で腹を満たした。


なんだか寝付けないけど。


明日も早いからと、とりあえず布団に入った。




次の日パン屋に行くと、なんだかやけに体が重かった。


時間が経つにつれ、体の節々が痛み出し、そのうち膝もガクガクし始めて、なんだか立っているのもつらくなってきた。


なんとかその日の仕事を終えると、また千春さんに夕飯に誘われた。


でも、とてもじゃないけど食欲が無くて、今日は用事があるからと言って断った。


フラフラしながら自転車に乗り、ようやくアパートに着くと、俺はすぐに布団に倒れ込んだ。


なんだか頭がガンガンする。


ボーッとするし、咳も少し出始めた。


やべ…。


完全に風邪ひいたっぽい。


寒気がひどいし、とにかく暖かくして寝ておくしかないと思った。


ふとんに絡みつき目を閉じると、俺はすぐに眠りについた。
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