こちら、なんでも屋でございます【3】
「レイン…さん、綺羅さん……たす、けて………ッ」
思わず口から出てしまった。
幾ら助けを呼んだって誰も助けてくれないのに…
私は
何処へ行っても一人。
独りなんだ。
『お嬢様だからっていばってんじゃねぇよ!!』
『早苗ちゃんって性格悪いよね』
『私達と同じ中学校行くとか嫌味なの??』
『金持ちは一般人に近づくな!!』
『ごめんね、私早苗ちゃんみたいにお金持ちでもお嬢様でもないの』
『早苗ちゃんと仲良くしても楽しくない』
『つまんねぇヤツ』
『金持ちは金持ちらしく私立いけよ!!!お嬢様学校行けよ!!』
『どうせ早苗ちゃんは親のコネで高校いけるんでしょう?』
『ごめんね、早苗』
皆私から離れていく。
どんどん
どんどん
離れてく
なつめさんも、私が嫌いになったのかな…