こちら、なんでも屋でございます【3】



ピーンポーン





ピーンポーン






「出ない、な」
「ま、失踪レベルだと家にとどまる理由ないしね」
「予想範囲内って事か」
「そーいうこと♪こんなこともあろうかと、実家までハッキングしてて正解だったー★」
「…とりあえずそこに行こう」
「なつめの実家はここから12キロぐらい離れた所だな。」
「そこへ行こう」



203号室を離れようとした瞬間、隣の202号室から誰かが出てきた。



「あ」
「あ」


同時に声が出た。


「もしかして…隣の方の知り合いですか??」
「あ、ハイ!!!」
「お隣さんなら一カ月前に引っ越しましたよ」
「!?」
「何か御用でもあったんですか?」
「ハイ!!重大な御用でしたよ!!その人何処へ引っ越したかと分かります?」
「え…えっと、それはちょっと分からないです」
「そ、そうですか…」




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