やくたたずの恋
「『Office Camellia』でやっていることは、恭平さんのお父様である、影山社長の邪魔となることだと思うのですが……」
「それについては、僕は答えられない。恭平に直接訊いてごらん」
「……訊いても、答えてくれるでしょうか?」
「確かに君には、恭平は真実は言わないかも知れないな。君は……似ているからね」
「え? 似てるって……私がですか? 誰に?」
 敦也は雛子に言葉では答えず、肩を竦めただけだった。
< 125 / 464 >

この作品をシェア

pagetop