やくたたずの恋
 Cカップ以上は女と認めない、という恭平は、こんな母をも女として認めないのだろうか。母も確かBカップだったはずだが、そこら辺にうじゃうじゃしているCカップ以上の女たちより、ずっとずっと素敵な女のはずだ。
 ……じゃあ、Cカップになることは無理でも、他のことをがんばればいいんじゃない?
 そうすれば、恭平さんも私を認めてくれるかも!
 雛子はお茶を飲み干し、やっと心から微笑んだ。
「ありがとう、お母様。私、明日も恭平さんの所に行って、がんばってみるね!」
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