あの子じゃなくて私を見て

「先生!?」


予想的中と起こられるんじゃないかと戸惑う。


「恋愛沙汰もいいが、下校時間はとっくに過ぎてるぞ」

「すみません……」


先生は黙ったまんま。
私達は怯えながらも俯いていた。

すると、フッと笑いながらタオルを私の顔に投げた。


「うわぁっ!」

「顔! 涙拭いて帰れよ。じゃーな」


つかつかと先生が歩いて行く。

そのときのタオルは、柔軟剤の香りが素敵な、ふわふわのタオルだった。
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