あの子じゃなくて私を見て

「ひゅ〜!朝からお熱いね〜」

「先生!?」

「二人で朝の誰もいない図書室からのご帰還とは……これは何かあるなー??」

「なんでもないですよ!笑 俺とほたるはただの友達ですし!!」


ヘラヘラ笑いながら瑠衣は言う。
やっぱりほたるなんだ……。
都合よすぎ。

でもそんな状態の瑠衣につけこんで付き合った私も都合よすぎ。か。


「本当になんでもないです」


私は瑠衣みたいに笑顔をつくってヘラヘラできるメンタルなんてなく、先生に冷たく当たって教室に入った。
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