幼馴染みに片想い中。
「早く食え。置いてっちまうぞ?」
とりあうず、チョコチップメロンパンをいつまでも眺めているのですこし急かした。
「ありがとう!!」
どんだけそれが好きなんだよ。
珍しくお礼を言ってきたので思わず口が緩む。
俺のこともそれ以上に好きにさせてやるからな…、覚えてろよ?
「ほら手、出せよ。…千秋///」
久々に名前を呼ぶ。
静かに俺の手を握り返してくれた。
幼い頃によく繋いだ手は昔とあまり変わっていない。
暖かくて落ち着く