ワガママ狼男と同居始めました。




目を開けると、真っ先に人の顔が映った。

志木だと思ったら霧島くんだった。



「藤間さんっ、ほんっとごめん!!」


いきなり謝られ、ベッドから体を起こす。


「えっ、な、なんで……?」


「なんでって、俺のせいで落ちたんじゃん!」


「いや……ビックリしてコケるとかフツーないから。霧島くん全然悪くないよ。」


「ホントごめん……。」


申し訳なさそうに俯く霧島くんがなんだか面白くって思わず笑ってしまった。


もちろん霧島くんは意味不明とでも言いたげに首をかしげる。


「本当にいいの。」


「……そう……?」



まだ不服そうな顔をする霧島くんに志木の居場所を聞いた。







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