ワガママ狼男と同居始めました。





「志木!!」



リビングの扉を開けると、いつも通りソファーでグダグダしている志木がいた。


「ただいまくらい言いましょうね~」


「そんなこと言ってる場合じゃないの!

今から奏と岡田ちゃんが来るから、今すぐ外に出て!」


「あぁ~?なんで俺が出ていかないといけねぇんだよ……。」


「なんでって、ここは私の家だから!」


「や~だよ~」


「なっ……!ふざけないで!同居してるなんてバレたら志木の立場も悪くなるんだよ!!」


「別にいいかな……。」



嘘でしょ……。


無理やり外に出すなんて出来そうにないし……。



「もう!!じゃあせめて狼になって!!」


そう言うと、志木はニヤッと笑い、狼になった。

服を脱ぎ捨て、ソファにどかっと座る。


「昼間に狼でいるのも辛いんだ。後でたっぷりお礼してもらうから。」


鳥肌がたつ。

なんでこんなワガママなんだ!こいつは!!






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