ワガママ狼男と同居始めました。
だんだんガールズトークが盛り上がってきた。
それに耳を傾ける志木に腹が立って仕方なかった。
「ねぇ……。もうすぐ日が暮れるよ?帰らなくて大丈夫?」
「別に平気だよ?」
「私も……。もしかして何か予定ある?」
「いや……ないけど……。」
「そうそう!この犬、名前何て言うの!?」
「え……、えっと……。ポチ!」
「ポチ!?ギャハハハハハ!!」
岡田ちゃんが思いっきり笑う。
奏もお腹を抱えて笑っている。
志木を見ると、半端なくにらんでいた。
「……って言うのは嘘で!本当はしきみって言うの。」
「しきみって女の子か……。」
あ、色々間違えた……。
「しきみがいるから紅葉寂しくないね?」
奏が志木を撫でながら言う。
「……うん……。本当に大切な子なの。」
志木はあたしを一瞬見て、目をそらした。
なんだか可愛くて、志木の頭を優しく撫でた。