今でもキミを。



「わっ」



何て考えていたら、隣の男の子の肩にぶつかってしまった。



「あ、ごめんなさい!」



彼をよく見たら、茶色の瞳に綺麗な金髪。
制服のボタンは全開で、シャツのボタンも三つ外していた。



不良なのかな、とソッと視線を外したと同時に
彼の声が聞こえた。



「大丈夫だよ」



思わず、彼の方を振り向いてしまう。
そこには容姿からは予想も出来ない
眩しい笑顔があった。



人は見かけじゃないって本当なのかな。



「あ、ありがとうございます…」
「いえ」



まただ。何故か、彼の笑顔にキュンとする自分がいる。



ソッと胸に手を添えたら、いつも以上に早い鼓動。
コレは一体なんだろう?


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