HONEYTRAP（番外編）～お見合い結婚のススメ～

「少し甘い言葉を囁くだけで…そのザマだ」



彼の言葉から感情の機微に触れる。



私は浅見さんに迷惑を掛けている。





「あの…今からでも…エンゲージリング…」




このまま、浅見さんと結婚出来なくなるのは嫌だ、避けたい。



私は布団を捲って身体を起こした。



「いいから寝てろっ！」




浅見さんは起き上がった私を寝かしつけようと突き倒した。





「だって、浅見さんは忙しい人。吉良さんに休日だって仕事していると訊きました。貴重な休みを私の為に捧げたくれたのに…私ってぱ・・・」




私は浅見さんの首許にしがみついた。