世界一幸せな国Ⅰ
悠「では、今から俺が出す簡単な質問に答えてくれな。

1、死ぬのは嫌か?」


「当たり前じゃん」


悠「2、ローナはあの世界で何か得られるものはあったか?」



「家族の大切さ、家族、人の温かさ世界の広さ、……人の欲の強さ」


悠「3、其れでも、いろんなことを背負ってでも絶対に生きていくと、誓えるか?」


「こんどこそ」


悠「最後に、どんなことがあっても裏切るような最低なことを、ローナが一番嫌いなことをしないと誓えるか?」


「ああ、誓うよ」



質問に答えた。

当たり前。


もっと、家族や世界のことを知りたい。


知らない世界をたくさん見たい。


こんなことで刺されたりしないよう、もっと強くなってやる。



だから、今、死ぬわけにはいかないんだ。

悠「お疲れ。合格基準クリアーだ。最後の誓約のことなんだが、こちらで確認できた場合は転生できなくなるから気をつけるように」


「分かった。ありがとね!何度も何度も」

悠「出来るだけ、いや、絶対50年は来んなよ」



「そうだね。ウン十年後に会おう!じゃ、お世話になりました」




私は前のように光に向かって走っていった。


大好きな、待ってくれている家族がいる方へ。



ありがと、悠馬。


私、頑張るよ。
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