世界一幸せな国Ⅰ




(ねぇどうすんの。クソ真面目そうだけどなんか決意固そうだよ?)




彼(それは俺が聞きたいよ。ケンカ売られるかと思ってたし)




テレパスを使い、慌てて相談する。





(訳ありっぽいよね?こっちの世界入れて大丈夫なの?)



彼(大丈夫な人なんていないでしょ)




ぐう正論が返ってきた。


彼には自分で結論を出す意思はないらしい。


しかし今は本物の姿ではない。


結論を今はまだ出せないと思った。




「エドワード、ケータイ持ってる?」





ならば、後日出そう。


今、返事をすることはできない。



しかし、ただ放置するのはかわいそうだ。




エ「はい!少し前に買いました!」




エドワードの顔はパァッと明るくなる。





「ちょっと今は事情があってすぐに舎弟を取る予定はないんだ。だから後日連絡させて?」




エ「もちろんです!ありがとうございます!」



いやいや、とるって決めたわけじゃないよ。



と、少しだけ思ったが、喜んでいるところに水を差しては申し訳ないので、そっとしておくことにした。
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