世界一幸せな国Ⅰ
すると、頭の中に文字みたいなものと映像がが浮かんだ。


緑鮮やかな森。

木漏れ日が足元を照らしてくれている。


そんな神秘的な景色だ。


木の葉からキラキラと輝く緑色のオーラのようなものが地上に向かって上り、すぐ真上から降り注いでくる。


と、私たちの手の中も白く光る。


「あっ!!」


ユ「できたぁ!」



すると、降り注いでいる光が突然消え、それと同時に映像も途絶えた。


それに合わせ、私たちが手元を見たときにはもう、先ほどの白い光はなかった。


ランダお兄様と先生はポカンとしている。

ラ「……えぇ?!2人とももう魔法発動出来るの?!コントロールまで!先生、あれ、舌足らずだから完璧に発動できなかっただけですよね?!」


先「そうですね……舌足らずでなければできたと思います……」


普通、3歳では体がついて行かずコントロールどころか発動すら出来ないのだ。

まず、魔力を一定に保てない。


5歳ぐらいでやっとコントロール出来るぐらいらしい。

それを、3歳の子供たちが意図も簡単に出来てしまったのだ。


しかも、この国一と言われるほどの恐ろしい魔力を持つ彼女らが。


この年齢では魔力の暴走が抑えられないはずなのに、コントロールまでできている。



そんなことになれば驚くに決まっている。



私は、魔法の情報を得る為に先生に聞いてみた。


「ねぇしぇんしぇ。じゃましないから、いていい?」


先「全然構いませんよ。あちらの椅子にお掛けになってください」

ユ「ありゃとー」


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