先生

私は部屋でごろごろしてた、そのとき。

♪〜♪〜♪〜♪

太陽から電話だ!

「はい。」

「芽唯?俺。」

「うん。家着いた?」

「着いたよ。何してた?」

「さっきまでお兄ちゃんと話してた。」

「仲いいね。」

「十二歳も離れてるから仲いいんだ!」

「俺の一個上だな。」

「そうだね!」

「お兄さんは何してる人?」

「普通にサラリーマンだよ!」

「そうなんだ。」

「あ、お兄ちゃんがね、太陽に会いたいだって。」

「えっっ」

「彼氏がいるのバレちゃって…あ、でも教師ってことは言ってないよ。っていうより、言えなかった。」

「そうか。ちゃんと言わなきゃだよな。あ、俺がね。」

「え?」

「いや、それは俺の仕事だろ。芽唯だけにそんな勇気のいることさせないよ。俺と一緒にちゃんと言おう。」

「ありがとう太陽。…好き。」

「…今のも反則だよ。会いたくなるだろ。」

「えへへ。」

「えへへって…。」

「私も会いたいよ。」

「…明日会えるから。な?俺だって会いたいよ。」

「うん。我慢する。」

「いい子だね。じゃあまた明日。」

「うん。おやすみ。」

「おやすみ。」

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