好きのおもさ
朝壬さんが付け加えた。
3人は私か宇川君の口が開くのを待っている。
宇川君はこのことに対しての私の意見を知っている。
だけど私は、宇川君の意見を知らない。
だからなんて答えるか楽しみだ。
「どうなの?」
新山さんが答えを楽しみにしながら期待値を上げている。
「ありえね~!
俺とこいつが付き合うことになるなんて、まじでねぇよ!
それに俺が立山といて懐かしい一面を出してるとしても、意識してそんなことしてるわけじゃねぇし。
まぁ俺がそうなるってことは、それだけ立山を楽しんでるってことだな!」
最初の意見に、私は同感だ。
だけど最後の意見に、嫌味を感じる。
「加奈ちゃんを楽しんでるって、どういうこと?」
鴫宮くんが質問してくれる。
「前にも言ったけどさ、立山。
みんなと違っておもしれえじゃん。
だからなんかすれば、もっと面白くなるんじゃねえのかなって思うとさ・・・。
いじりたくなるだろ?」
と、楽しげに言った。
この意見に3人は、 そ~なんだ~ という感じで、納得をしていた。