好きのおもさ
女が立ち上がったのを確認した柄の悪い男は、先に歩き出す。
そして私の横を通ろうとすると、目茶苦茶不機嫌に言った。
「空気読めよな。これからがいい所だったのによ」
言い返したかった。
だけどこの人は、二年生だ。
年上だ。
今回は遠慮することにした。
と思っていると・・・
今度は女の人が私に。
「はぁ」
と小さくため息をつかれた。
幼い顔して結構嫌味なことするんだ。
まぁ男よりもましか。
二人が図書室から出て行ったのを確認した私は、読書を再開しようとした。