好きのおもさ

女が立ち上がったのを確認した柄の悪い男は、先に歩き出す。


そして私の横を通ろうとすると、目茶苦茶不機嫌に言った。



「空気読めよな。これからがいい所だったのによ」


言い返したかった。


だけどこの人は、二年生だ。

年上だ。



今回は遠慮することにした。


と思っていると・・・


今度は女の人が私に。


「はぁ」

と小さくため息をつかれた。



幼い顔して結構嫌味なことするんだ。


まぁ男よりもましか。



二人が図書室から出て行ったのを確認した私は、読書を再開しようとした。


< 183 / 471 >

この作品をシェア

pagetop