好きのおもさ

「ん~?


だって周りが馬鹿なことしてるって思ってても、あいつ気にしないで行動していくんだぜ?


俺、そういうれおとの所好きだなーって思って」




「そっか…」


この次を進められなかった。





『好きな女には尽くすタイプなんだよ。


たとえその人に嫌がられたとしても。


バカみたいにそこは頑張ろうとするんだよ』




佐川君はあれだけ言って、曲がり角を曲がって私と別れた。


その後私は佐川君のセリフを思い出していた。




もしかしてさっきいたレストランで私が言ったこと…


それの答え?



私は宇川くんの好きな相手?



そんなわけないよ…


私のことなんて…


絶対好きなはずじゃない。



私の過去を知ってしまえば、必ずみんなと同じ行動を取るに決まってる。




醜いいじめ、という選択をするに決まってる…








< 252 / 471 >

この作品をシェア

pagetop