好きのおもさ
自分がクラスで発表するなんて思ってもみなかった。
みんなが私に真剣に注目してくれて。
私の意見にみんなが賛成してくれた。
こんなこと一度もなかった。
一度もなかった出来事に、私は少々喜びを感じていた。
「加奈ちゃん!!さっきはすごかったね!!
加奈ちゃんが意見してくれるなんて思ってなかったから、あたしたちすごく嬉しかったよ!!」
新山さんと朝壬さんがこちらに来て、新山さんが言った。
「ありがとう…」
「私は、加奈ちゃんもみんなと同じ不安を抱いてるって知ってたけど、
自分の気持ちを押し込んで、クラスを説得したのはすごいと思うよ!!」
朝壬さんがそう言ってくれた。
自分の隠していた不安な気持ちをわかってくれた人がいるとなると、私は嬉しかった。
「え、加奈ちゃん、不安な気持ちがあったの?」
新山さんは気づいてなかったみたいだ。
彼女の意見に朝壬さんは少し困惑している。
自分が言ったこと、間違ったのかな。
そんな感じになっている。