好きのおもさ
私は彼に冷たく言うと、部屋に向かった.
あの子が着れるような服を探すためだ.
とは言っても、相手は小学校低学年.
10年くらい前の服なんて、数えるほど持っていない.
私は結構必死に探した.
「うわー. すっげーきれいな部屋」
なんて声が聞こえる.
「ちょっと!勝手に入ってこないでよ!」
もちろん勝手に部屋に入ろうとするのは宇川くん.
最悪だ・・・
「いいじゃねぇか. ちょっとでも手伝いてーんだよ」
「はぁぁ.
じゃああそこからビニール袋を取り出して」
「ほーい」
彼に指示を送ると、私は服を探した.
探しても探してもあの子に合うサイズの服が見つからない.
仕方がなく、私が持っている一番小さな服にした.
そして風呂場に向かった.
もちろん、宇川くんも来た.
「ここで待っといてよ. 絶対入ってくんなよ」
命令口調で言った.