好きのおもさ
「部屋の観察とおまえの観察.
おまえさ、小さな子でも容赦しねぇんだな」
「いいからさっさと出てよ!」
私は彼の手を引いて部屋から出すと、彼の手を即座に放しドアを勢いよく閉めた.
今の彼の言葉にカチンと来たからだ.
「おいおい、どうしたんだよ?
何勝手にキレてんだよ?」
「いい?
あの子が起きたらさっさとあの子の家を見つけてすぐに帰してよ.
そしてあの子を置いたら、あんたもさっさと家に帰ってよ!!」
「まぁ三希が起きるまで、俺はここにいていいってことになるだろ?
いいぜ.三希が起きるまで俺はここで静かに待ってるし.
その後もちゃんとするからよ.
ん? おまえは三希と一緒に送らないのか?
小さな子の場合、少しでも多い方が喜ぶぜ?」
「さっきも言ったように、私は子どもが嫌いなの.
だから少しでも早く別れたいの.
・・宇川くんともね」
「ひどっ!!」
ドアの近くで話を済ませると、私は別の部屋に行った.
「おいおい、俺はどうすればいいんだよ?」
指示を出してない私に、困っている彼.