好きのおもさ

「俺はそんなことしねぇよ！


それに好奇心とか全然関係ないだろ！」


「信じることなんて出来ないよ！！


どうせ最初は同情かなんかをするだろうけど、時が経てば次第に私を嫌悪するんだから！！


私の心の中に入ってくんな！！」



ヤバいよ・・・心のブレーキが利かない．


思ってもないことが次々に出てしまう．


「立山、落ち着けよ！！」


宇川くんが私の両肩に手をかけて揺する．


今までより距離が縮む．



そんな中私は深呼吸した．


「大丈夫か？」


「・・・とにかく、私の心の中に入ってこないで」



「おまえさ、過去を教えたら誰も関わらなくなるっていったけどさ・・・


じゃあ誰かにおまえの過去、言ったことあんのかよ？」



「あるよ．


でも・・・私は事細かに説明したのに．．．


その子は私が犯したことだけを、周りに言ったんだ．

だからみんな、冷酷な視線を私に浴びせて・・・」


「俺はそんなことしないよ．


それにおまえを・・・」