好きのおもさ

「そうなんだ! あたしは新山 智美(にいやま さとみ)

よろしく」



「うん、よろしく」



どうせそんなに関わりもないのに、自己紹介する意味なんて無いだろうに.



でもまぁ周りの人がほとんど知っている人しかいない人となると、自己紹介なんて珍しいことなのかもしれない.




私は友達を作りたくない.



そう思って話しかけてくれた彼女には悪いけど、即座にこの場を後にした.




新山さんと別れると、すぐさま下校し家に着く。



今日は何事もなく過ぎたな.


よかった.



こんな日がいつまで続くのか.



私はこんな事に恐れている.



何か起きそう、自分が壊れていかないか.




まぁあのクラスは、ほとんどが人間関係が確立されてるから、私の本性を知ったところで関わりを無くそうとするだろう.

< 8 / 471 >

この作品をシェア

pagetop