(短編)君に微熱





和泉は昔からこんな感じだ。



きっと本人にそんなつもりはないだろうに、天然で女の子をドキドキさせてしまう。


昔は和泉がこんなふうに私に世話を焼いたって、何も感じなかったのに、今は、そうもいかない。

和泉はずっと私を女の子扱いしてくれるから。


彼にとって、それは普通のことなのかもしれないけど、私は、いつの間にかそんな和泉に特別な感情を抱くようになっていた。



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