死の淵〜愛した人へ〜

幼なじみ

あたしの中で恋をしてないってことはありえなかった。

片想いでも…
諦めるなんてことしたくなかった。

もし相手があたしのことを100% アウト オブ 眼中だったとしても(笑)


あたしらしくないの。
諦めるなんて。

でも誰もあたしのことを必要としてないってことくらい知ってたの…

あたしは望まれて産まれたんじゃないから…

昔からのお母さんの口癖
「お前を産んだことに意味なんか無いよ」
「セックスしたら出来ちゃった」
「お前のせいで男は寄りつかなくなった」
「生きる意味ないんだよ」

…みんな大嫌い…

そんな環境のなかで…
唯一のあたしの味方。

幼なじみの大成…

「誰かが生きるのに意味がいるの??
僕がさぁちゃんを守るんだよ!!
それがきっと僕の生きる意味になるんだ。
さぁちゃんはお姫様!!
僕に守られるのがさぁちゃんが生きる意味だよ!!」

幼いころに言ってくれた言葉を再び夢の中で聞いたんだ…
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