Golden Apple
あたしを含めて三人とも、タケウチ関係で何かがあって、縁を切りたいのだと思っていた。
何となくそんな感じに話が進んでいた。
「聞かれたくないことなら知らなくても良いと思ってた」
「僕の口からトウガとタチバナに言うことは多分無いですね」
「内容がソッチな感じ?」
肩を竦めるミカミ。食べ方も綺麗なことで。
だったら尚更あたしが聞いて良いものなんだろうか。
お茶の注がれたグラスを持つ。
「クラギの意志は関係なく、君には知っておいて貰いたいんですよ。そういう役回りをして貰いたいので」