Golden Apple
フードを取ってトーガを見た。同じようにあたしを見たトーガ。
最悪なタイミングだ。
「たっだいまー。パラパラ雪降ってきたぞ」
その声には聞き覚えがあった。
あ、先輩だ。という後輩の声と共に倉庫の入り口の方を振り向く。
コンビニへ行っていたのか、ビニール袋を下げた男二人。
全身の血がざわめいた。
「…ちょ、クラギちゃん」
あいつだ、キッシーのことを襲って、尚且つあたしを樹海に捨てた奴。
そいつに近付いて、楽しくてしょうがなくて笑みが零れた。