Golden Apple
フード被った怪しい女が良い所。
「大丈夫大丈夫」
「そっちの人……コウヅカさんの所にいた、クラギさんっすよね?」
あ、そうか。
後輩があたしの顔を覗き込む。
「…さあ?」
濁しておいた。今になっては過去のこと。
トーガも何も言わなかった。
「………にしても! タイミング良いっすよ! 今日ヒガシノ先輩たちも来てるんで」
空気を変えるように、と気遣われたのか。
その言葉にピタリと止まる。